医学部再受験生が難しいと言われる理由とは!?
2018.06.15

医学部受験は大学入試最高峰の難易度を誇りますが、合格して医師になった暁には好待遇と高い地位を得ることができます。
誰でもなれる職業ではないからこそ、年齢に関係なく活躍することが可能なため、医学部再受験というカタチで再度大学入試に挑戦する人がたくさんいます。
ただ医学部再受験は非常に難しいと言われています。
もちろん現役生でも難しい医学部入試を勉強から遠ざかっている社会人が受けるわけですから難しさが増すのは当たり前です。
でも医学部再受験生の合格が難しいと言われるのはそれだけではありません。
医学部再受験生の多くは社会人です。つまり、経済的に親から独立している人が多いため、予備校に通うとなっても自分で工面する必要があります。
医学部予備校となれば300万円程度かかり、大手でも100万円以上の学費は覚悟する必要があります。
しかし、医学部再受験生の多い20代・30代の社会人にとって100万円以上の支出を伴うのは非常に厳しいのが現実です。
そのため、多くの人は独学を選びがちです。
独学だと参考書代で済むため費用を大きく抑えることができますが、質問する相手もおらず、学習計画を管理してくれる人もおらず、効率性が非常に悪いです。
そして、なかなか学力が伸びずにドロップアウトしてしまう人が続出しています。
医学部合格を本気で目指すの出れば予備校に通いましょう。次に、壁として立ちはだかるのが年齢という問題です。
大学入学には年齢条件を設けていません。
それでも大学によっては年齢に寛容であるところと、そうでないこところに分かれています。
レベルが高い大学とか国公立・私立だとかではなく、これは各大学のカラーによって異なってきます。
確かに、医学部生活6年に加え、一人前の医師になるには2年の研修を終えて一通りの知識と手技を身につけるにはトータル10年以上かかってしまいます。
30歳で医学部入学したら40歳です。
医師は体力的・精神的にも相当ハードな職業なので、その点を踏まえて年齢に寛容ではない医学部が出てきてしまいます。
特に国公立の場合は学費の多くを税金によって賄われているので尚更ですね。
したがって、年齢が壁となって医学部に入れる選択肢が自ずと制限されてしまうことから、現役生などよりは難しくなると言われています。
他にも、やはり年を取ると段々と知識の理解・定着が衰えてきます。
これによって、効率良く学習が進まない。
学習範囲を終わらせられないといった影響が出てきます。
さらには、キャリアを捨て医師の道を目指すわけですから医学部に合格できなかった場合のことを考えると相当なプレッシャーとストレスとなります。
固い決意と覚悟がないと精神的に押しつぶされてしまう医学部再受験生も少なくないです。
医学部を目指す際は、最後にもう一度冷静になって考え、覚悟を決める必要があります。